電気工事士から見たテレビのアンテナ工事の話

電気工事士がテレビアンテナ工事をした時の体験談

日本がアナログ放送から2011年に地上デジタルテレビへと移行されましたが、そのタイミングにたまたま地方の電気工事のアルバイトを3ヶ月程していた時の話です。
私がアルバイトをしていたのは本業としては、家の電気の周りの工事を主に行っていましたが、地方の電気工事なので、お得意様から依頼があると受ける事が多くありました。
この頃は本業の電池工事よりも徐々にアナログ用の受信アンテナから地デジ対応のアンテナ設置が多く受ける事が増えてきました。
しかし、アルバイト先では、需要は高かったものの正直あまりこのアナログアンテナから地デジ受信アンテナへの交換の仕事は積極的には受けていませんでした。
地デジアンテナの設置は取り付けもアナログに比べて大変な作業となります。
アンテナの設置には、設置方向の調節や電波のほどよい感度調整も必要(感度が高ければいい、って事でもないそうです)受信レベル表示を見ながら、アンテナ調整を行います。
これも手間がかかる仕事です。
しかし、これ以上に受けたくない理由更にあり、業者間では問題なくとも、個人宅での設置はお宅の屋根に乗っての作業となります。
そうすると、本来のアンテナ設置とは関係なくとも、アンテナ交換後に「これまでしなかったが、アンテナ工事してから、家の天井から音がするようになった」とか「アンテナ工事後に雨漏りをするようになった」など“言いがかり”をつけられる場合も高く、あまり個人宅での設置はしたくないと言う理由だそうです。
更に屋根に乗る作業なので、強風だったり、雨上がりだったりすると滑りやすくもなり、怪我をするリスクも備わるそうです。私も何軒かのご自宅にアンテナ設置の手伝いをしましたが、正直個人ではやりたくない作業ではありましたし、屋根には登ることはありませんでした。