アンテナ工事の種類と平均価格
アンテナ工事の種類と平均価格
新築一戸建てを購入して、いざ入居!となったらテレビが見られない……。
実はテレビを見る為の施設は家を建てても初めからついているわけではありません。テレビを見る為にはアンテナ工事をしたりケーブルテレビやひかりTVに加入したりするなど、視聴環境を自分で整える必要があります。
ここでは、テレビを見る為のアンテナ工事やその他の方法について、費用や相場、詳細等をご紹介していきます。
テレビはどうやって見るの?
テレビ本体に電源を入れて、室内のテレビ端子と繋げば良い……だけではなく、そのテレビ端子までの設備は自分で整えなければなりません。
その方法が
- アンテナを建てる(アンテナ工事)
- ケーブルテレビに加入する
- ひかりTVに加入する
の3つです。この内、最も一般的なのがアンテナを建てる工事を行う事です。
アンテナとケーブルテレビ、ひかりTVの違い
アンテナ工事は、屋外に地デジやBSの電波を受信できるアンテナを設置し、そこからケーブルで室内まで繋ぐ事で、自宅内の各部屋でテレビを見られるようにする工事です。
初期費用がかかる一方、ランニングコストがかからず、一度建ててしまえば15〜20年程度はメンテナンスがいらず、コスト面では最もお得な方法です。
一方、ケーブルテレビやひかりTVは初期工事費用が安いものの、毎月料金が発生する仕組みで長く使えば使うほど損をします。ただ、WOWOWやスカパーなどのCS放送が基本契約プランで見られるケースが多く、より多くのチャンネルを見たい方に人気の視聴方法です。
テレビのアンテナ工事の費用と相場
- 地デジアンテナのみ新規工事……30,000円〜35,000円
- 地デジ+BS新規工事……60,000円〜70,000円
新築の一戸建てにて、各部屋でテレビを見られるような工事をする場合は、上記の費用が目安です。これはアンテナ本体代金・各種部品代金・工賃等が全て含まれている総額目安です。
マンションやアパートのような集合住宅の場合は、テレビの受信設備は入居している世帯ごとではなく、管理組合や大家・オーナーが管理している為、基本的に自分で設備を整える必要はありません。
参考記事:アンテナ工事の費用に関する詳細
上記のサイトではアンテナ工事のj費用に関して詳しくまとめているので参考にしてください。
ケーブルテレビの費用と相場
- 初期費用……3,000円〜50,000円
- 月額費用……1,000円〜10,000円
ケーブルテレビは契約プランが豊富にあり、地デジとBSだけの契約もあれば、CS放送を何十チャンネルも見られるようなプランもあります。また、多くがインターネット回線との同時契約が前提となっています。
ケーブルテレビはお住まいの地域によって会社が細かく分かれており、プランも膨大な為、費用を一般化する事は難しいのですが、月額料金が安いプランであればあるほど初期工事費用が高く、月額費用が高い各種セットプランの場合、初期費用は少なくなります。
ひかりTVの費用と相場
- 初期費用……0円〜30,000円
- 月額費用……1,000円〜4,200円
ひかりTVはインターネットの光回線を利用して地デジやBS、CS放送を視聴できるサービスです。その為、光回線に契約していないご家庭では視聴できません。
ひかりTVの場合、工事費用はかからないのですが、視聴に必要なチューナーを購入かレンタルする必要があり、購入する場合に3万円前後の初期費用がかかります。
アンテナ工事はどこに頼む?
テレビのアンテナ工事は主に下記の業者に依頼する事が出来ます。
- 家電量販店
- ホームセンター
- 小規模電気店
- アンテナ工事専門店
また、中には自分で取り付ける方もいますが、DIYレベルはかなり高い上に高所作業で落下してケガをするリスク、強風などで倒壊した際に隣家・通行人に被害を与えてしまうリスクなどを考えると現実的ではありません。
安い・早い・安心はアンテナ工事専門店
アンテナ工事を依頼するなら専門店がオススメです。なぜなら、名の知れたヤマダ電機やケーズデンキ、エディオン等の家電量販店は、実際の施工は下請けを使っているからです。
アンテナ工事専門店と比較すると料金が高い上に、施工保証も有料だったり、工事までに下請けとのやり取りが発生する為時間がかかったり、とデメリットが多いです。
アンテナ工事専門店は一般的にあまり名前を知られていない会社が多い為、馴染みがなく不安かもしれませんが、全国規模の大手もありますので、そういったところに依頼すれば安心です。
業者を選ぶ時に見るべきポイント
- クレジットカード決済がある(手数料お客負担でない事)
- 公式HPがある
- HPに会社概要がある
- 代表者名・住所が記載されている
- 保証がある
- 料金が明示されている
アンテナ工事を依頼する為の流れ
では、実際にアンテナ工事を依頼する場合はどのようにすればよいのか、まとめました。
- 電話・メール等で見積もり依頼
- 担当者と相談の上、工事内容を決める
- 現地確認・電波調査
- 最終的な見積もり確認
- 正式契約
- 施工
- 料金の支払い
基本的な流れは上記の通りです。依頼前に、工事内容や住宅の周辺環境を予め伝えておくと施工までがスムーズです。
アンテナ工事時間の目安
- 地デジアンテナの設置……1〜1.5時間
- BSアンテナの設置……0.5〜1時間
- 地デジ+BSアンテナの設置……1.5〜2時間
アンテナ工事の際は、施工スタッフが室内にも入る為、必ず立ち会いが必要です。大凡の工事時間の目安は上記の通りですが、建物の構造や工事内容の関係によっては+0.5〜1時間程度かかる事もありますので、ゆとりを持ったスケジューリングをオススメします。
アンテナ工事のQ&A
複数の業者から見積もりを取るのが効果的です。現地調査まで行くと出張費などの費用がかかるケースもあるので、初期の問い合わせ段階から自宅の詳細と工事内容の希望をしっかり伝え、見積もりを比較するのが近道です。尚、「現地を見ないと見積もりを出せない」の一点張りの業者は、お客の事をあまり考えていない会社の証拠とも言える対応なので避けてヨシです。
アナログ放送から地デジ放送に切り替わる際、大きな需要が生まれた為、悪質業者が混じっていたのは事実です。2020年現在、そういった業者は淘汰されており、料金は明朗会計のところがほとんどです。ただ、接客やサービスといった面ではバラツキが大きい業界なのも事実ですので、問い合わせ段階から自分の目と耳で信頼できるか吟味しましょう。
ケーブルテレビなら確実に視聴できますが、費用対効果は悪いです。アンテナの場合、立地条件に左右されるケースが多いので、アンテナ工事業者にその旨を伝えた上で見積もりを貰い、その上でどちらにするか考える方がオススメです。
スカパーを始めとするCS放送は嗜好性が高い為、アンテナ・ケーブルテレビ・ひかりTVのどれが良いとは一概に言えませんが、広く長くCSを見るならひかりTVが費用面では安いです。ただ、アンテナ工事でBS/CSアンテナを建ててスカパーとの直接契約でいつでも解約・再契約が可能で柔軟性が高いので、ご自身の視聴スタイルに合わせて選ぶことをオススメします。ケーブルテレビはメリットがありません。
地デジアンテナに関して言えば、デザインアンテナを使ったり、屋根裏にアンテナを収納したりする事で外観を良くする事が可能です。BS/CSアンテナはよほど条件が整わない限り室内に隠して設置するのは難しいので、屋外露出させる形が一般的です。
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